AMA、アシステッドリアリティ (現実補助) を活用したリモ ートサポートでミシュラン社を支援

1. 課題
ミシュラン社は展開しやすく、全社を通してリターンが見込める新しい、革新的なテクノロジーのインキュベーター Michelin Labs を設立。毎年、5つ程の厳選されたアイデアが研究開発され、さまざまな部署に導入されています。その1つに、スマートグラスを活用したリモートアシスト (遠隔支援) が選択され、品質管理、試験、トレーニングなど様々な用途に利用する期待が持たれた。
これが ミシュラン社と AMA の出会いであり、ミシュラン社が XpertEye ソリューションを全社に展開し始めたきっかけです。


2. ソリューション
1. 品質管理
ミシュラン社の研究開発センターでは、使用済みのタイヤの検査・品質評価を行い、より優れたタイヤの開発に役立てています。専門チームが顧客を訪れて、タイヤを切断検査し、摩耗度合い、挙動などのパフォーマンスを分析します。タイヤの技術的知識は世界中にある開発拠点に分散され、タイヤの検査専門家も各国のワークショップに駐在。RealWear HMT-1 スマートグラスを活用した、AMA の XpertEye Advanced システムが、この世界中にいるチームを一つにします。最先端のタイヤ開発にあたり、より正確な情報共有を行いデータに基づいた決定を可能にします
2. 導入例: 社内フィールドテスト
ミシュラン社では、2種類の現場検査を行います。1つ目は全ての分野(乗用車から農業機械、建設・鉱山車両まで)で行われる一般的なタイヤの品質検査。2つ目は鉱山車両用などの特殊な仕様が要求される場合の試験。後方の試験では採掘現場でタイヤと岩石の付着分析等を行います。防塵機能を備えた RealWear HMT-1 スマートグラスを装備した専門家は、さまざまな走行を行った後タイヤの摩耗状況を点検し、それを瞬時に共有することができます。これらの実証試験は、鉱山現場があるオーストラリアとフランスの開発研究所の間で行われ、顧客への納品をスムーズにしています。
3. 導入例: 大型トラックの現場検査
大型トラックのタイヤの摩耗検査・点検は、フィールドエンジニアが現場で直接行います。点検の目的はタイヤの圧力などが基準を満たしていることの確認や、運転環境による摩耗度合いの分析です。軽量な Vuzix M300 スマートグラスと内視鏡を備えたフィールドエンジニアは、手軽にタイヤの検査を行うことができます。これにより、顧客が実際に走行したタイヤを取り外すことなく、点検しタイヤの挙動を直接分析できます。分析結果は、リアルタイムに研究開発センターと共有できます。
4. 導入例: トレーニング
特殊タイヤ(産業機、航空機等)の切断試験や分析は専門的な知識・技術が必要です。そのような試験を行える検査センターは常に混雑しています。スマートグラスを用いてリモートで専門家から適切なトレーニングを受けることでこの混雑を解消することができます。 現場に移動せず専門家は、遠隔で現場の技術者にに適切な切断方法を見せると同時に、その作業者が正しいジェスチャ ーをしていることを確認できます。これにより、混雑している検査センターにタイヤを送らずに済み、同時にリードタイムを短縮して、顧客の満足度を高めることができます。


AMA は、当社の特別なパートナーであり、同社とのパートナーシップにとても満足しています。AMA のソリューションを導入することになった最大の理由は、とてもロバストであること。また、世界中のフィールドテスト、トレーニング、そして当社ワークショップと研究センターとのコミュニケーションに利用できることでした。
このすぐに使い始めれるシステムにより、専門家を迅速にリモートで展開し、新型コロナウイルスの感染拡大による移動制限に関連する、さまざまな非常事態に対応できるようになりました」。
ミシュラン社 IT チームリーダー、トーマス・フロレンティン氏
