CAPEX プロジェクトにおけるリモート支援
1. 課題
Solvay は総合化学企業で、そのテクノロジーは日常生活のさまざまな場面にたくさんの利益をもたらします。Solvay グループの革新的な解決策は、より安全、清潔で、地球にやさしい製品に貢献します。このような製品は家庭用品や食 品、消費財から、飛行機、自動車、バッテリー、スマートデバイス、ヘルスケアアプリケーション、水や空気の浄化装置な ど、さまざまな場所で使われています。1863 年創立の同社は現在、世界 64 か国に 23,000 人を超える従業員を擁し、その事業活動の大部分で世界のトップ 3 企業に数えられています。
新型コロナウイルス感染症がもたらした移動制限やさまざまな隔離政策により、Solvay のエンジニアが、新しいサイト 建設プロジェクトの開始時に現場に出向き、プロジェクト全体のコーディネートや監督をすることが難しくなりました。 そのため、人間工学に基づいた、理想的には現場の作業員と監督に適した方法で、コミュニケーションの問題を解決す ることが最重要課題となりました。
2. ソリューション
• 現場でのリモート支援
新しい工場建設の円滑な着工・運営には、通常、現場訪問が欠かせません。新型コロナウイルス感染 症の蔓延中、あらゆる妨害を回避し、プロジェクトを間断なく続けられるようにするため、Solvay は AMA の XpertEye ソリューションを採用し、バーチャル現場訪問を実施しました。XpertEye ソフトウェアを使うことで、 建設作業の進捗具合がよくわかるようになり、ベルギーの本社とブラジルの生産プラントで従業員が同時に実 用的な知見を共有できました。
• 遠隔地にいる建設・安全性の専門家とともにリモートで安全監査を実施
RealWear HMT-1Z1 ヘッドマウントデバイスを身に着けた Solvay の従業員は、自分たちの視野を遠隔地にい る安全性の専門家と共有し、プロジェクトのあらゆる段階で、健康および安全上の要件が満たされ、配慮され ていることを確認できました。
• 遠隔地にいるエンジニアリング専門家によるリモート技術支援
また、今後開発される予定の興味深い使用事例に、プレコミッショニング試験中に、エンジニアリングの専門家 がスマートグラスを使用して、リモート支援を行うというものがあります。これにより、現場のチームが、他国に 拠点を置く専門家たちと連絡を取り合い、現場で起こっている問題をすばやく解決できるようになります。
プロジェクトを効率よく進めるには、安全監査が重要です。建設安全の専門家が実際に現場に出向いた場合とはもちろん同じではありませんが、このグラスがなければ、このような監査は実施できなかったでしょう。
Sandrine Cossement(Industrial GEC プロジェクトマネージャー)、および
Augustin Lorent(Industrial GEC 安全文化、デジタル & トレーニングマネージャー)
3. 結果
• 効率および生産性の向上: 計画性の向上、出張の削減、生産ラインが土壇場で問題を起こした時の現場訪問
を回避。プロジェクトの効率向上および納期短縮に加え、定常状態では、年間約3万ユーロのハードセービン
グ、5トン以上の二酸化炭素排出量削減が期待されます
• チャット機能と注釈で、騒音のひどい環境でも明確なコミュニケーションが可能
• 使いやすく、ユーザーフレンドリー
• すばやく、効果的な遠隔トラブルシューティングとコラボレーション
• 環境への良い影響
