アプリケーション開発ラボに対するリモート支援

1. 課題
Solvay SA – Italia にあるアプリケーション開発ラボは北米、中華圏、アジア太平洋地域から成るラボネットワークに含まれるラボで、その使命は、特殊材料の世界と Solvay のカスタマーアプリケーションを結びつけ、協調的かつ開放的な環境を保証し、アプリケーションでの特殊材料の性能を評価するために一流のラボと専門知識を提供し、運輸、医療、浄水、半導体、エレクトロニクスなどの市場にいるエンドユーザーのために、材料特性から価値への変換を加速することにあります。
今回のパンデミック前は、多くのカスタマーや研究者、マーケティング担当者を現場に招き、原材料がどのように使用されているかを実際に見せて、その特性や変換技法をよく理解してもらっていました。移動制限の施行後、Solvay SA – Italia は、実際に現場にいない人と、効果的にコミュニケーションを行うための新たな方法を探していました。Solvay SA – Corporate Headquarters (ベルギー) は、スマートグラスを使ったリモートコラボレーションプロジェクトを開始し、早い段階からこのプロジェクトの対象国にイタリアを含めていました。実際に行われた導入例の一部をご紹介します。


2. ソリューション
• リモートコラボレーション
ベルギー在住の従業員は、現場に出張して、射出成形試験を直に手伝うことができなかったので、リモートで 参加しました。これにより、ラボの実験担当者と連携して、新製品の使用に最適な適用条件や、後日、カ スタマー側での調整が必要なパラメータを検討することができました。
• アジア在住の従業員に向けて開発ラボのバーチャルツアーを実施
スマートグラス着用者の視点で見ることは、スマートフォンをあちこち動かして見るよりも、はるかにすばらしい 体験でした。さらに、安全とデータ保護の理由から、定評のあるハンズフリーソリューションが求められることは 少なくありません。


この新しい働き方が当たり前になりました。
Stefano Mortara(Solvay、EMEA アプリケーション開発ラボマネージ
ャー)


3. 結果
• 効率および生産性の向上: 計画性の向上、出張の削減、生産ラインが土壇場で問題を起こした時の現場訪問
を回避。プロジェクトの効率向上および納期短縮に加え、定常状態では、年間約3万ユーロのハードセービン
グ、5トン以上の二酸化炭素排出量削減が期待されます
• チャット機能と注釈で、騒音のひどい環境でも明確なコミュニケーションが可能
• 使いやすく、ユーザーフレンドリー
• すばやく、効果的な遠隔トラブルシューティングとコラボレーション
• 環境への良い影響
